日陶科学 保健カタログ2022
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www.nittokagaku.com/HPからでもデジタルカタログをご覧いただけますすから。ただ、感染対策が始まると速やかに受け入れてくれて、給食時の「黙食」もスムーズに定着しました。給食時のおしゃべりを止めるのは難しいと心配なさるご家族もありましたが、全くそのようなことはありませんでしたね。 また、コロナ禍でも身体を使った外遊びをしようということで、高学年が接触しないでできる「鬼ごっこ」のやり方を掲出し、低学年の子どもたちに教えていました。ネガティブな状況の中でも創意工夫で学校生活を楽しもうとする子どもたちに、私たちのほうが励まされたくらいです。 2020年の第1波に始まった感染拡大ですが、2021年夏に最大の感染者数を記録する第5波が到来し、そのただ中で夏休みを終えて新学期を迎えたときが最も緊迫した状態でした。午前中4時間の短縮日課とし、午後はオンラインを活用した授業となったわけですが、教員一同、初めての形式ということで、研究と準備に忙殺される毎日でした。 子どもたちは、戸惑い半分、期待半分。一人一台貸与されたパソコン端末にワクワクしている様子を見て、やはり順応が早いのは子どもたちだと改めて思ったものです。グーグルミートを使った授業も、教師の心配をよそにすぐ使いこなせるようになり、今ではグーグルミートで朝会も実施できるようになりました。 非常事態における学びの継続を目的としたICTの活用ですが、子どもたちの適応力の速さを目の当たりにし、今後は学びの場だけでなくICTでいつもつながっている、見守られているという安心感を与えてあげられる環境を整える必要性も感じました。コロナ禍で加速したICTの活用環境全ての教室・特別教室に「空気除菌機」を設置 一方、コロナ対策に国の補助金が出ることになり、お願いしたのが「空気除菌機※」の設置です。さまざまな機器がある中で選択の基準としたのが、教室のような広いスペースでも、ウイルスや細菌をしっかり除菌してくれる高機能なものということでした。見えない空気を管理する感染症対策の重要性 これを踏まえ、学校や病院の待合室にも導入実績がある確かなものを選択し、教育委員会に申請。これを受けて教育委員会が他の候補機器も含めて検討した結果、こちらの「空気除菌機」に決定しました。本校では補助金の大部分を「空気除菌機」に使うことに決め、全教室、特別室に設置しています。 当初、殺菌作用の強い「紫外線」で除菌することから、子どもたちへの危険はないか、機器をのぞき込んで紫外線に曝露される心配はないかといった不安もありました。しかし、のぞき窓には紫外線の透過率が低いガラスが使われており、見つめても問題はないとのこと。万一、蓋を開けてしまっても操作が自動的にオフになるため、想定外の行動にも対応できる安全性が確認できました。 さらに、設置後実感したのは、非常にコンパクトで省スペース対応だということです。稼働中もほとんど音がしないことから、学びの環境を損なわない点も非常によかったと思います。 そもそも「空気除菌機」に補助金の大部分を使おうと決めた背景には、冬場の学び環境への心配がありました。換気のために窓が開け放たれた教室で防寒着を着て、震えながら授業を受ける子どもたちの様子が放映されるのを見たからです。これでは授業に集中できないし、コロナは防げても風邪で体調を崩しかねないと思いました。冬場の換気を最低限に抑え、感染が防止できる学び環境を整えるには、こうした機器の導入が最適だと思ったからです。 その後、変異株の出現による第4波、第5波の感染拡大を受け、接触・飛沫感染だけでなく、ウイルスを含む微小粒子が一定時間空気中を浮遊して感染するリスクが指摘され、換気の重要性が一気に高まりました。 結果的に室内の空気中のウイルス・細菌を除菌できる「空気除菌機」は、変異を繰り返す「新型コロナウイルス」への有効性はもちろん、強毒性のウイルスが出現するリスクもあるインフルエンザや、その他の空気感染を主とするさまざまなウイルス対策に有効であることを実感し、見えない空気を管理することの重要性を改めて認識するきっかけとなりました。保健室に設置の空気除菌機※塚越小学校では、コロナ対策の補助金の大部分を「空気除菌機」の設置にあて、全教室と特別室に計18台導入している。新製品・推奨品www.nittokagaku.com/HPからでもデジタルカタログをご覧いただけますN15

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