日陶科学 保健カタログ 2026・340号
79/692

▲ “あいあいにゃんこ眼 の 健 康 体 操 ” で 遊ぶ子どもたち おめめたいせつシリーズ1しりょくけんさできるかな●監修:新潟私立幼稚園・こども園協会 ●文:石井雅子(新潟医 療 福 祉 大 学 ) ● 絵:石 山 莉 奈 ● 仕 様:B 5 判・20ページ取材を終えて子どもの視力の問題は、発達や学習、人間関キットを製作しました。それを使って鯖江市 内 の 保 育 施 設 で 、眼 の 健 康 紙 芝 居と検査を実施しています。ちなみにその時、鯖 江 市 の S D G s へ の 取り組 みを視 察に来ていた国連大使の前で、学生と共に紙芝居を披露したのですが、非常に高い評価をいただきました。また、 “あいあいにゃんこ眼の健康体操パネル”というものも作成して、にゃんこと一 緒に眼を動かして遊 ぶ 委 託 型 講 習を行っています。このように、鯖江市では全国の眼育のロールモデルとなる、先進的かつ子どもにも親しみやすい取り組みができていると思います。さらに私 が 最 近 思 い つ いて開 発したのが『めいくさばえカード』です。“かるた”と“絵合わせ”の2通りの遊び方ができ、目と手の協応、言葉の発達、視覚的な集中力の 向 上を促すもの 。絵 合わせ のほうは、カードに描かれたご当地キャラの喜怒哀楽 の 表 情 を 見 て 、同じ表 情 を 合 わ せ て取っていきます。これは、友だち の 顔 色が読めないとか、先生の顔色を見ていないといった、先 程 指摘したような課題に対してのものです。幼少期から眼で表情を 読 むという体 験 をすることが で き れば、改善されるものと思っています。 いつも接しているからこそ気づけることもあるので、とにかく子どもたちをよく見ていただきたいのです。そして授業の一環として、眼の健康について、子どもたちに考えてもらうことは重 要だと思 います。眼で見るということがどれだけ素晴らしいことか、眼の機能がコミュニケーション機能を果たすことなど、早 い 時 期から知ってもらうことが大切です。養護教諭が授業をするのは難しいかもしれませんので、そんな時こそ、大 学 の 教 員をぜひ気 軽に頼っていただきたいと思います。小学校・中学校・高校、そして 大 学 まで の 連 接 教 育 。将 来 まで見据えた大きな一つの健康教育の柱を意識していただきたいと思います。私は“研究”と“実践”を大事にしていますので、その両者を結びつけていく役割を担っていかなければなりません。ですから現場の先生たちの声、具体的にどんなところに不安があるのか、子どもたちの眼に関してどんな部分がわかりづらいのかということをこれからも吸い上げていきます。それに対して私たちはわかりやすい教材を作って、その実践方法を示していきたいですね。 係にまで影響するにもかかわらず、見過ごされがちな領域です。石井教授の活動は、検査・教育・意識啓発の三方向から眼の健康を支える実践そのもの。紙芝居や遊びを通じて子どもたちの心をひらき、大人たちにも気づきと行動を促す姿勢には、深い洞察と温かさがにじんでいました。 気づきも大切にし現場との 対話で実践へ― 眼 の 健 康に関して 本 当にさまざまな活動をされています。活動をしていく際に、特に大切にしていることは何ですか?人 間にとって 、見 えるということは 必 ずしも 当 たり前 の ことで は ありま せ ん 。いつ何時、見えなくなる日が来るともわかりませんからね。だからやはり自分の眼を大 切にしていくこと。そ れを子どもたちや 、関 係 する大 人たちに伝えていって、見 えることの ありが た さというも の を知ってもらいたいなと思います。― 養 護 教 諭 など、小 中 学 校 で 子ども たちの 眼 の 健康に気を配るべき先生方にメッセージをお願いします。私は現場の保育士さんや養護教諭の方と話していく際に、専門職の視点を押し付けないことを心がけています。保育士や先生は、日々子どもたちと一緒にいる時間が長 い ので、気づけることが 多 いはず 。子ど も た ち は 日 々 の 行 動 の 中 で 多 くのサインを出しています。小さなサインでも、おめめたいせつシリーズ1すてきなめがね●監修:新潟私立幼稚園・こども園協会 ●文:石井雅子(新潟医療福祉大学) ●絵:登 坂 奈 津 美( はにゅうクリ ニック) ●仕様:B5判・20ページ石井教授が作成された絵本のご紹介N35 サインを見逃さず

元のページ  ../index.html#79

このブックを見る