特別支援・福祉カタログ Vol.7
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▲青森国際ボランティア協会とのコラボグッズ可能性を信じ寄り添うことが大切。好きなことに夢中になれる環境を整えてあげたい。父・広樹さん▶▲地方公務員で、アートに携わる仕事を経験。「本人が興味を持ったことは、自由にやらせてあげたいですね」外国人観光客向けお土産のキャップとお皿に、来之伸くんデザインの青森のロゴが採用されたトを楽しんでくれる大人や子どもがいるしい子が多く、息子の個展にも来てくれたり、音楽制作に興味を示してくれるお友達も増えてきました。でも、来之伸の活動を理解し、応援してくださる方が増えています。学校の送迎をサポートしてくれるファミリーサポートのスタッフさんは、車内での会話も気遣ってくれて、おかげで最近は本人も心を開いてよく喋ることができるようになりました。たくさんの方が応援してくれています。来之伸の音楽やアーことで、本人も「もっと頑張りたい」という気持ちが強まったように感じます。広樹さん 近所の方々や地域のイベントされた作品たちには、卓越した感性が現れていました。ご両親やご祖父母、学校の先生やお友達、近所のいろいろな方のサポート体制の中、すくすくと育ち、のびのびと創作活動を行える環境があります。温かい周囲の支えにより、障害のハンディキャップを感じさせず、さらには若い才能を引き出して開花させる原動力になっている。そんなことを感じさせてくれた取材でした。なれる環境を整えつつ、周りの方々の支えや励ましを通じて成長できるようサポートしていきたいと考えています。本人は「かっこいいDJになりたい」という夢を持っているので、音楽を通して自己表現の幅が広がるよう、環境を整えてあげたいですね。必要であれば、一家□って海外へ引っ越すことも考えますよ。来之伸の夢が少しずつ形になっていくのを見守りながら、他者と協力し合うことの大切さも学んでほしいと思っています。て、子どもが「好き」という気持ちに寄り添うことの大切さを感じています。好きなことに没頭する時間が、子どもの自信や自己表現につながり、周囲とのつながりも自然と育まれるものです。周りの大人のサポートがあるからこそ、来之伸も自分を表現する機会が増えました。私たち親も、新たな視点を得たり、思いがけない成長に気づかされたりすることが多々あります。お子さんの可能性を信じ、自由に挑戦させることで、子どもも親も共に成長できると思いますので、ぜひ可能性を見守り続けてあげてほしいです。気持ちに寄り添いながら夢の実現に向けサポート▲母・史子さん現在特別支援学級を受け持つ教諭として勤務。「多くの方のサポートに感謝。私自身も日々勉強になっています」―そのような周りの支えがあるからこそ、来之伸くんはさらに個性を伸ばしているのですね。ご両親として、今後の成長についてどのように考えていらっしゃいますか?広樹さん 来之伸が好きなことに夢中に―お二人の支えがあって、来之伸くんはますますその個性を伸ばしていかれるでしょうね。最後に、障害を持つお子さんを育てる親御さんへのメッセージをお願いします。史子さん 来之伸の成長を見守ってき取材を終えて他の小学生と見た目も何ら変わらず、恥ずかしがりながら作品を見せてくれる姿は、等身大の小学4年生のそれでした。しかしそこから生み出

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